海外でどの日本のアニメを推すべきか【ジブリGhibri・世界名作劇場】

日本社会では、漠然と『日本のアニメは素晴らしい』とする言動が多いです。クソです。世界の「文学作品」「名作」などと対等に張り合える素晴らしいもの、例えば「源氏物語」と同価値に賞賛されるような、作品は一体どれほどあるでしょうか。

やはり宮崎駿の作品が筆頭

映画に何を求めるか、は人それぞれですので、勝手なのですが、ここでは『教育』『感性を豊かにする』という点に限定します。

例えば海外で個人的に行う上映会で、作品を選ぶとしたらどうしますか?大人向けだけでなく、子供も楽しめなければならない。

ジブリは海外でも人気が高く、開催する上映会でも好評です。

暴力シーンや難しい事なしで誰でもわかるのであれば、「魔女の宅急便」「アルプスの少女ハイジ」など、社会的な職業意識が目覚めることが題材だったり、もっとファンタジー要素を推すと、「トトロ」があります。それに対象年齢が上がって来ると「ラピュタ」、さらに教育要素も高い「ナウシカ」などがあります。

『教育とファンタジー』という要素は非常に重要な要素であり、子供にはファンタジーが第1、これから大人になるイメージを抱かせる教育が第2の要素だと思われます。

海外のジブリレビューで、「千と千尋」が子供のトラウマを呼び起こす、との書き込みを見かけました。正直、ファンタジーが強すぎて、年齢が上がってからでないと適切でない子もいますね。

アリエッティなどもファンタジーと教育があると思います。その他になると、やや大人向けに突入してしまい、怖かったり難しくなり、大人の娯楽になってしまい、退屈なものも多いです。

選択肢は意外とすぐに尽きてしまいます。あとはディズニー。。

私はディズニーは駄目だなんて、全く考えていません。それは子供を見ればすぐにわかることです。どれほど入り込んで行くか。日本マンセーの問題なのではなく、子供の心の中の問題です。

日本の『世界名作劇場』という存在

これはテレビシリーズですし、「ハイジ」もそうですが、1時間や2時間の短縮版も存在していますから、きっと楽しめます。

これは世界で翻訳がある地域があり、かなりポピュラーに受け入れられています。残念なのは日本語の音声がカットされている場合があることです。でもこれを見て育ったEUの人、多いんです。

世界名作劇場は無難な内容が多く、子供が見ることについてやはり安心できます。観ることが教育ですし、歴史や国の設定が違ったりするだけでも、子供達は多くを学ぶでしょう。

当方でもドイツ語のみの『愛の若草物語』を購入してみました。アメリカが舞台ですが、今とは歴史も異なり、家族が題材で、物語としては悪くないように思えます。

第1作目は手塚治虫の「どろろ」

「世界名作劇場」はドイツには結構普及しておりRTL2で放映されたようで、DVDもAmazonですぐに手に入ります。それで「世界名作劇場」について調べたところ、なんと・・・手塚治虫の「どろろ」が一番最初だった事がわかりました。

凄いですね。。ひと昔前は、「どろろ」は幻のフィルムと言われ、東京の超マイナーシアターで、オールナイト上映しかされていなかった超貴重なものでした。今やDVDが売っているなんて。これは海外には翻訳されていないけど、購入しちゃいました;

どろろは名作だと思います。

この「どろろ」のスタッフを見ると「富野由悠季」の名前が。「ガンダム」を生み出し、日本のアニメ界では宮崎駿や「エヴァ」の庵野秀明らと共に、巨匠に数えられます。

日本のアニメは名作か

単純なファンタジーでない、という所に、名作とは言えない要素が存在していると思います。先程の「富野由悠季」は子供向けの『ロボット物のアニメの中に、人間ドラマを入れ込んだ』点で、非常に先進的でしたし、素晴らしい文化なのですが、万人受けする「名作」になりうるのでしょうか。

ここで今日のタイトルに話が戻るのですが、例えばですが「ドラえもん」というアニメを子供に奨められるか?という問題です。このドラえもん、ドイツでは何の知名度もありません。そして僕自身、大人になって思うに、『非常に唯物的』というか、道具で解決すればいいじゃん、しかもドラえもんという空想天使が居れば、何でもできちゃうよ的なところに、少しばかりハテナ?があります。解決方法があまりにも短絡すぎるのです。単純すぎ。

人生ってそういう風に解決できない事、多いですよねw
これを見て育つ子供は、一体どうなの?と。

これはこれで良いのかもしれないが、例えば「ナウシカ」を見せた後、「のび太君」からどういう教育要素があるのか、矛盾が存在するはずです。ドラえもんは素晴らしい空想を与えてくれますから、ファンタジーとしては最高です。でも「教育」としてはちょっと「勤勉」「真面目」からは遠ざかり、子供の娯楽というジャンルになると思います。人生に真剣に向き合う、という気が全くしないのではないか。これは少なくとも「名作」ではない。

同じように、ドラえもんだけではありません、ドラゴンボールとか他の闘いものも特に少年向けになってしまい、なかなか万人受けするような「名作」がないのです。

職場のさとり世代に、「ワンピース」大好き女の子がいました。私は良く分からないですが、万人受けするのかな・・?

子供は敏感で、世界を吸い込んでいる

海外にいると、知り合いの子供にプレゼントを選んだりする時、DVDなんかは安くて手軽で良いのではないかと思います。

一度もあってない子でも、クリスマス会で渡す必要があったり、ややこしいですが、その時、日本人としてアニメは良いかもと。

子供は世界を吸い込んでいます。より賢くなって欲しいし、より豊かになって欲しい。知的とかではなく、人生の中で賢くなるように、そういう想いで選ぶわけです。「源氏物語」でなくとも、アニメで、効果の近いものを狙ったりするのも良いでしょう。

先程の富野由悠季は、大人になってアニメを見るな、と発言している。ゲーテやドストエフスキーを読めと。私的には、全く異なります。思春期~20代で高い文学作品は、読まなければならない。何故なら「理解できるから」。馬鹿な社会が与えないだけで、子供は理解できるのです。だから、アニメはそれの補足であり文化だから、「まだ文学作品には漢字や表現で深く入っていけない子供たちに、アニメによって教育とファンタジーを与えるべきだ」と私は考えています。

ゲーテのファウストだって、アニメにできる筈です。全然パロディーにする必要はないのです。手塚治虫にもありますが。

日本のアニメ・・・と考えても、ディズニーからの影響を受けていないわけがない。娯楽という意味では日本人よりも上手に演出できる人種は沢山いますよね。日本のアニメで名作を選ぶっていうのは、結構限定されてしまい、厳しいものがあります。

「誤解を恐れず言えば、宮崎、高畑の演出論は黒澤明以上だ」と富野由悠季は語っているようす。だが、観賞者としてはテクニカルなことよりも、シンプルが良いと思う。技巧にこだわる必要があるのだろうか。

(子供向けの)良いテーマがあり、娯楽とファンタジーがある。

それだけのように思います。だから「世界名作劇場」で十分な気もするのです。ちょっと娯楽が足りないかな?

名作アニメと言っても、色々な要素があるので、例えばトムとジェリーは娯楽のみ、のような気がしないでもありません。映画とかアニメという映像分野も、色々な要素が入っているため、いつかまた整理したい気がします。この富野由悠季のインタビューを見ましたが、彼は饒舌で傲慢ですねw 相当負けず嫌いでしょうけど、言うだけ正直かも。でも愛すべき何かがあり、元々はやはり「映画」「ドラマ」を作りたいんだろう、と思います。(少年向けとしては、富野アニメは素晴らしいものだと思います)

アニメにこだわる必要はなく、「お話」に意味があります。ピーターパンや他のディズニー、そしてグリム童話。子供や大人の心を訓える「智恵」はどこにあるのでしょう。もっと色々探したいと思います。

アニメもシュタイナー教育から言うと、邪道かもしれません。なぜなら完成品だからです。内的な活性化、例えば絵を描くことに夢中だとか、そっちのほうが良い。でも周りの世界に子供は対応しようとします。周囲の世界には、当然アニメもあるし、娯楽もあります。子供が生きるということは、対応しようということですから、ルールなどありません。アニメは娯楽として与えられるものだと思います。大人の映画や芸術や文学と同じことです。できることなら、心に通じる作品を見せたいものです。

そういう話では、お話を作る側になる、というのが一番教育効果が高いかもしれません。メルヒェンに

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